眼の救急疾患

眼の救急疾患

犬や猫をはじめ獣医領域の眼科では、視力障害に関わる救急疾患は非常に多く、診断・適切な治療を早期に行えるかが、その動物の視覚を守れるかどうかの境界になります。犬・猫は視覚に頼らない動物だとも言われていますが、失明すると散歩が困難になったり、物にぶつかる為に臆病になったりと生活の質が低下してしまいます。

代表的な眼の救急疾患には、緑内障が挙がります。緑内障とは、眼の内圧(眼圧)が病的に上昇し、視覚に変調をきたした状態を言います。視神経が障害されるだけでなく、かなりの痛みを伴い、症状としては羞明や流涙、充血が見られます。好発犬種はバセットハウンド、コッカースパニエル、サモエド、柴犬、シベリアンハスキーです。眼圧を低下させる治療を行っていきますが、障害された視神経は元通りに治ることはないため、眼圧が高い状態がつづくと数時間から数日のうちにその機能をほとんど失うことになります。

またケンカや異物、熱湯によるヤケド、薬品での損傷などが原因による角膜疾患や、短頭種(パグ、フレンチブルドッグ、シーズー等)に多いのですが、頭部への外傷を受けたことによる眼球突出なども救急で多く見られます。

猫では高血圧症が原因で起こる網膜出血、網膜剥離が救急で多くみられるのですが、その背景には腎疾患や甲状腺機能亢進症が潜んでいることがあり、眼だけではなく全身状態の評価も大切なのです。

ご自宅で充血や、羞明、眼脂、瞳の大きさの左右での異なりなど、いつもと違う様子がみられたのであれば、家族である動物達の視力を守る為、早期にご来院ください。

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